第25回 LANの責任|学会誌・学術印刷全般・学会業務受託など、文化学術の発展に貢献する中西印刷

第25回 LANの責任

 いつのまにやら、この連載も3年目に突入。まだしばらく、おつきあいただくことになりました。よろしく。


 今回は、なにか推理小説の題名みたいなタイトルをあげてみたけれど、意味、わかります? LANとはローカルエリアネットワーク、早い話がパソコン同士をケーブルで結んでしまって、プリンタなどの資源を共有したり、データをやりとりするものだ。マッキントッシュでシステムを組んでおられるようなところは、大抵イメージセッタ1台と何台かの校正用レーザープリンタそれに人数分のマッキントッシュを電線で結んでおられるはずだ。これがLANである。


 うちのマッキントッシュのLANシステムははっきりいって寄せ集めである。1台目のマッキントッシュだけはイメージセッタと一緒にちゃんとした機材屋で買ったが、それ以後の増設は家電量販店で買ったり、専門店で買ったり、はては安売屋で買ったりしている。なにせ、電算写植機とは違ってどこにでも売っているのだ。繁忙期にどうしても1台足りなくなったときは、現金もって即、車で量販店に買いに走ったぐらいのものなのだ。しかもこのご時世であるから、少しでも安いところを探すので、どうしても買い付ける先が一定しない。LANシステムとしての接続はマニュアルをみながら社員がやった。安価にLANシステムが組めたわけで喜ぶべきところなのだが、いかんせん安定しない。


 昨日はスキャナがつながらなかった、今日はMOが読めない、たぶん明日は爆弾がでるでしょう、という具合。データがうまく読み込めないなんていうのはしょっちゅうだし、組版の途中でフリーズしてしまって、それまでの努力が水の泡なんていうことがある。そのたびに買ったところに修理を依頼するのだが、やってきた修理人は1日中ひねくりまわしたあげく、直すどころか、今度はちゃんと動いていたところまでつぶしてかえる。そんなことを繰り返して何度機械を入れ替えさせたかしれない。


 販売店には文句を言うのだが、彼らの殺し文句が「いやあ、こんなあちこちの機械をLANで結ばれていたら、それぞれが影響しあうんで、どこが原因なのかさっぱりわかりません」である。つまり、動かないことをLANの責任にされてしまうのだ。たとえどこから買ったにしても同じマッキントッシュではないのかと毒づきたくもなる。


 正直言って、疲れてきた。で、最近買った1台はアップル専門店からの購入に切り替えたのだが、これでもなかなか安定しない。やっぱりLANに責任があるのだろうか。それにくらべて電算写植の時代は楽だった。こうしたやっかいなコンピュータワークは販売店が全部やってくれて、印刷会社は使うだけだった。そのかわりにとんでもなく高くて、端末一個あたりにすれば、500万円とか1000万円の単位だった。今は、20万円の機械で仕事しているのだから、贅沢はいえないかもしれない。昔は機械が高かった分こうしたコンピュータまわりのやっかいな部分も販売店が引き受けてくれたが、今は機械が安いから、販売店ではそんなところまで、やってられないということなのだろう。


 マッキントッシュ自体に根本的な不安定の原因がひそんでいるという気がしないでもないが、こればっかりはLANの責任もあってわからない。もうすぐWindowsでもLANを組む予定なので、そうすればある程度の判断はつく。ただ、今度はどこか一社にシステム構築をまかせようかと思っている。マッキントッシュと安定度の比較対照するには不公平だが、いまのところLANはやっぱり印刷屋の手には負えない気がするのだ。どこかに、LAN構築自体の責任をとってもらわないと。



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