オンラインジャーナル掲載事業
(J-STAGE、PMC)

J-STAGEへの掲載

J-STAGE開設当初から掲載に携わり、日本最大級の実績を誇る
J-STAGE開設当初から掲載に携わり、日本最大級の実績を誇る

J-STAGEは国立研究開発法人「科学技術振興機構」の運営するオンラインジャーナルです。
収録誌数・収録論文数、アクセス量いずれも日本最大のオンラインジャーナルプラットフォームとなっています。おもに理科系の学術雑誌を全世界に発信していましたが、国立情報学研究所(NII)のNII-ELSの事業終了を受けて、人文系も含めた幅広い学術雑誌の発信母体となっています。

J-STAGEは、国の予算でまかなわれているため、基本的に掲載料が無料なことが大きな魅力です。
それだけに提出するファイルにいろいろな条件が課されているのも事実ですが、中西印刷はJ-STAGEへの掲載を開設当初から行い、その内容を熟知しています。
今までお世話した学会数は100学会を超えるなど、日本最大級の実績を誇ります。

書誌情報と全文情報

J-STAGEの掲載方法は基本的にPDF掲載ですが、書誌(雑誌の巻号、抄録、引用文献等)はXMLで記載することが求められています。
つまり単純に紙の雑誌のPDFをJ-STAGEに届けるだけでは掲載してもらえません。中西印刷はXML形式のファイル作成については長い経験と詳細な知識を有しております。
日本初の仏教系学術雑誌のXMLでの書誌作成は国際的にも大きな反響を呼びました。
加えて、J-STAGEでは論文全文のXML化の受け付けが始まっています。
論文全文をXML化することで、タブレットやスマホでも最適なかたちで表示することができるようになります。
世界初の和文学術誌の全文XML化をおこなったのも当社です。

アメリカのNLMで発表した人文系書誌XML掲載(2018)
アメリカのNLMで発表した人文系書誌XML掲載(2018)
世界初の和文全文XMLでの掲載(2012)
世界初の和文全文XMLでの掲載(2012)
J-STAGEへの掲載
STEP
1
企画
すでに既刊の紙雑誌がある場合はもとより、これから新創刊したい、またはオンラインジャーナルだけの運用を行いたいという場合まで、さまざまな要件を検討して、適切なオンラインジャーナルの企画を御一緒に考えて参ります。
STEP
2
申請
J-STAGEは公的機関の運営だけに、申請に当たってはさまざまな書類やテストファイルの提出がもとめられます。中西印刷では幾多の経験をもってこれら申請のアドバイスを行います。なお、J-STAGE側の事情により、登録を拒絶される場合があります。
STEP
3
テスト運用
すでに経験を重ねておりますので、テストデータ作成や、その後の運用試験などはほとんど手間がかかりません。
STEP
4
本運用
実際に運用を開始したあとも、最新鋭のソフトウエアを使用し効率的な運用を行います。

PMCへの掲載

煩雑な申請手続きを要するPMC掲載をサポート
煩雑な申請手続きを要するPMC掲載をサポート

PMCは米国のNLM(National Library of Medicine 国立医学図書館)が提供する生物医学・生命科学のオンライン論文アーカイブです。
あくまで、アーカイブ(記録保管所)であって、オンラインジャーナルではありません。
PMCを論文発表のためのオンラインジャーナルの代わりにすることはできません。
オンラインジャーナルとしてはまずJ-STAGEなどに登録する必要があります。
以前はPubMed Centralといっていましたが、PubMedと区別するため、PMCとなりました。
現在正式名称がPMCです。

Medline・PubMed・PMCの違い

よく、「Medline」 「PubMed」 「PMC」が混同されていますのでここで解説します。

「Medline」は50年の歴史がある生物医学のデータベースです。書誌と抄録までしか掲載されていません。
ただ、MeSHという医学用語集から文献の内容をしめす用語が付与され、検索・管理を容易にしています。
Medlineは非常に権威があり、これに搭載されることは医学関係では一流誌の証とされます。
それだけに入れ替えもあり、日本の雑誌は2017年に34誌が落とされ、あらたに採用になったのはわずかに3誌ということまでありました。現在日本からは120誌程度しか掲載されていません。

「PubMed」はMedlineをインターネットから検索できるようにしたものです。
最近ではMedlineに収容されていない論文も検索できるようになっています。
Medlineには載っていないが引用されている論文、PMC掲載の論文が該当します。

「PMC」は上記にもありますように論文全文のアーカイブです。
もともとNLMの所属するNIH(National Institute of Health)の研究助成金を使った研究成果を有料の出版社サイトからだけでなく、公的な機関であるNLMで無料公開するという発想から始まっています。
現在は、NIHの研究助成を受けたものだけでなく、広く掲載されるようになっていますが、審査があります。
詳しくは下記「PMCへの掲載」をご覧ください。

Medline・PubMed・PMCの違い
ワシントン近郊にあるNLM
冷戦時の建築のため核攻撃に耐える非常に堅固な建築になっています
PMCへの掲載
STEP
1
条件確認
PMCに申請する前に、次の要件にあっているかを確認する必要があります。
  1. 1. ISSNが適切に登録されていること。
  2. 2. ライフサイエンスの分野で、少なくとも 2年間の学術出版の実績があり、少なくとも25の査読済み論文(original research or review articles, clinical case reportsなど)が申請する前に最終形態で出版されていること。
  3. 3. 発行主体の学会から英文のホームページとオンラインジャーナル(J-Stageで可)が公開されていること。
STEP
2
Publisher Application 出版者からの応募
申請に必要な項目は以下です。
  1. 1. ジャーナルのタイトルとISSN
  2. 2. ジャーナルの出版が開始された年と月日、及び発行頻度(毎月、季刊など)
  3. 3. ジャーナルウェッブサイトのURL
  4. 4. Editorial board, Editorial policies, Peer review process, Policies on Conflict of Interest, Human and Animal Rights, Informed Consentへの直接リンク先
  5. 5. 発行者名とその運用、資格、発行ポリシーに関する情報。
  6. このうち、4.5.が最近重要視されている傾向があり、しっかりとした方針がホームページに掲載されていることが必須です。
STEP
3
Scientific Quality Review 論文の内容審査
約50論文必要です。最低条件は25論文ですが、実際には50程度の論文数がないと不利です。
また年間の発表数も明示はされていませんが、ある程度必要なようです。
審査には2~3ヶ月が必要となります。
審査に通ればSTEP 4へ進みますが、残念ながらこの段階で、採用されない学会誌も多いのです。
私どもの経験では、採用されない雑誌は、Editorial Boardが日本人のみだったり(国際性が足りないと評価)、掲載論文分野に特色がなかったり(総花的な大学紀要などは不利です)、年間論文数が少ない(活動が活発でない)というようなことが原因となっているようです。
STEP
4
Technical Evaluation 技術的な検証
PMC仕様のXMLファイルを作成します。これは当社で対応いたします。
この段階でXML作成技術が未熟だとPMCから拒絶されることがあります。中西印刷は、多くのジャーナルをPMCに掲載しておりますが、この段階で拒絶されたことはありません。
STEP
5
Pre-Production 掲載前作業
掲載の前には、契約書Agreementを交わしたり、雑誌のbannerを作成したり、いくつかの作業があります。
STEP
6
リリース
最終的に貴誌がPMCに掲載され、公開されます。

J-STAGEへの掲載は、
最終段階の校正は必要ですが、それ以外のほとんどの業務を当社で代行いたしますので、
先生方にはオンラインジャーナル発行についてほとんどお手間をとらせません。
当社は印刷会社ですので、紙の雑誌との連携もスムーズです。

また、PMCへの掲載に関しても、アドバイスや申請の代行をおこないますので、
どうぞご安心の上、中西印刷にオンラインジャーナルをお申し付けください。

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