このサイトに寄せられた質問の中から、割合によく目にする文字でありながら、このサイトに載っていない文字を解説しました。
Q1.お寺にいったとき、こんな文字を目にしました。
このサイトで見ても該当するものがないようです。この文字の正体は?
これは悉曇梵字(しっだんぼんじ)というものです。デーバナーガリー文字の古典型です。中国に伝わった仏教教典はこの文字で書かれており、孫悟空で有名な三蔵法師が天竺から持ち帰った経典というのもこの文字で書かれていました。中国や日本の仏教界ではこの文字を仏や菩薩の象徴として使っており、墓石などによく刻まれています。
Q2.神社にいったとき、こんな文字のお札がありました。
このサイトで見ても該当するものがないようです。この文字の正体は?
これは神代文字といわれているものです。日本に漢字が伝わる以前に使われていたとされる文字で、神社などで、仏教色の強い漢字を嫌って、わざわざ使われる場合があります。神代文字には、いくつか種類がありますが、本当に漢字が伝わる以前から使われていたという可能性は低く、江戸時代頃の偽作とされています。ただ、江戸時代ころの作としても二百年、三百年たっているわけで、それなりに意味があるのではないでしょうか。
Q.3 アニメ、エヴァンゲリオンや、星占いにでてくるこの文字ですが、
このサイトで見ても該当するものがないようです。
これは天使文字と言われているものです。おそらくは人工文字でフィクションの中でしか使われません。実用例がありましたら、どういう現場でどのような用途で使われていたかお知らせください。