XML記述による
ワンソースマルチユース
中西印刷はXML記述を得意としています。
XMLで書かれていれば、紙の冊子へもWEBページにも利用することができます。
XML
XMLはExtensible Markup Language(エクステンシブル マークアップ ランゲージ)の略です。
印刷やオンラインジャーナルなど個別の目的のために使用されるアプリケーションや言語ではなく、汎用的に使うことができる文書仕様のことです。
XMLで書かれていれば、紙の冊子にもWEBページにも利用することができます。
オンラインジャーナルが典型的ですが、ひとつの文書をさまざまな場面で使うことが増えています。
たとえば、論文を発表する場合、オンラインジャーナルも作りますが、同内容を紙の雑誌としても発行するといったことです。このような時、それぞれの紙やオンラインを別々に作っていたのでは手間が増します。
しかも修正が出た場合など、すべての媒体で同じ修正を確実におこなわねばならず、大変面倒な作業となりがちです。
そんな時、XMLで書いてあれば、XMLを修正するだけで、自動的に他の媒体での表現も変わります。これをワンソースマルチユースといい、中西印刷はこうしたXML記述を得意としています。
JATS
XMLはそれぞれの目的に応じて、さまざまな種類がありますが、その中で学術雑誌情報に特化したのが、JATS(Journal Article Tag Suite)です。
現在、国際的には学術雑誌の情報はJATSで書くことがデファクトスタンダードになっています。
元々はNLM DTDとしてNLMで使われていたものが元になっていますが、現在ではNLM(National Library of Medicine)だけでなく幅広く使われるようになり、JATSとなりました。
現在はNISO規格となっています。
NLM DTD時代はラテン文字以外での運用には難があったのですが、NLM DTDからJATSへの拡張で、ラテン文字アルファベット以外でも充分使えるようになりました。
この規格拡張には全世界に協力が求められ、日本では「学術情報XML推進協議会」が対応にあたりました。その中心メンバーの一社として中西印刷も参加してきています。そこで数多くの提案や原案作成をおこないました。
こういう経緯からJATSサイトから発表されている規格サイトそのものに当社社長の名前が例示されるなどその痕跡が残っています。
弊社はXMLやDTDに熟知した社員を擁し、新しい時代の印刷業のあり方を模索しています。
XSLTと自動組版
XMLでは自動組版が鍵になってきます。中西印刷はXML自動組版に長く取り組んでまいりました。
現在、アンテナハウス社のAH Formatterを使った組版フローを確立しております。
また、このXMLからの自動組版転換をおこなうためには、組版構造を指定するXSLTなどのプログラムを作る必要がありますが、
中西印刷ではこのXSLTの開発も自社で行っています。
オンラインジャーナルだけではなくXSLTの開発受注なども行っております。
XML XSLTなどについてなんなりとご相談ください。
XMLと当社実績
当社の実績は国内・国際学会・英文論文等で発表されています。
- 「Creating JATS XML from Japanese language articles and automatic typesetting using XSLT」
『JATS-Con 2015(Washington)』NLM NCBI (2015)Co-author Toshiyuki Naganawa, Soichi Tokizane, and Tsuyoshi Yamamoto. - 「Creating JATS XML from Japanese language articles and automatic typesetting using XSLT」
『Science Editing』 Vol.2.2 p63-72 Korean Council of Science Editors (2015) - 「JATS XML for Japanese language」『The 3rd Asian Science Editors’Conference and Workshop 2016』SEOUL(2016)
- 「JATS XML for Japanese language」『ISMTE2017 Asian-Pacific Conference』BEIJING(2017)
- 「JATSからBITSへ-多言語対応構造化組版の規格制定をめぐって-」『日本出版学会秋大会予稿集』2015.12.3 p24-29 日本出版学会 (2015)
- 「JATSの<emphasis>タグと<semantic>タグ提案による構造化規定の国際化」『日本出版学会秋大会予稿集』 2016.12.3 p24-29 日本出版学会 (2016)
- 「和文人文系学術誌の XML 型オンラインジャーナル掲載」『INFOPRO』 107-112 科学技術振興機構・情報科学技術協会 (2017)
- 「JATSへのタグ提案とその結果にみる規程国際化」『日本出版学会秋大会予稿集』 2017.12.2 p18-22 日本出版学会 (2017)
- 「Adaptation of JATS XML for Japanese Humanities Papers」
『JATS-Con 2018(Washingtong)』NLM NCBI (2018)Co-author Tsuyoshi Yamamoto, Nao Hattori, Satoshi Taga. - 「Adaptation of Journal Article Tag Suite XML for Japanese humanities papers」
『Science Editing』 Vol.5.2 p92-99 Korean Council of Science Editors (2018)