クリエイティブコモンズ

クリエイティブコモンズとは

クリエイティブコモンズ(Creative Commons) と呼ばれる表記が学会誌で提示されることが増えてきました。
オンラインジャーナルの普及とともに、簡単に論文が入手できたり、コピーできたりするようになっていますので、
それに対応する新しい著作権のあり方としてクリエイティブコモンズが注目されています。

著作者に了解をとることなく
迅速に
利用することができるようになる
「クリエイティブ・コモンズ」

著作権はご存じのように、文章なり、絵画なり、音楽なりを創造したときには、自動的に生じることになっています。著作権期間満了(現在、著作者の死後50年) や引用などの例外はありますが、基本的に著作者の許諾なしには別の人が複製したり、配布したりすることができません。しかし、著作者全員がかならずしも、著作権の厳密な運用を求めているわけではありません。むしろ、どんどんコピーしてもらって、普及を図ることを望んでいる場合もあるのです。

creativecommons
creativecommons
クリエイティブコモンズ
ライセンス宣言

当社の「世界の文字」ページには次の図のようなマークが貼られています。これがクリエイティブコモンズライセンス宣言です。CCはこのページがクリエイティブコモンズに従うという印。その横のBY SAというのが配布の際の条件です。「世界の文字」ページの場合、「表示・継承」という条件を付しての公開となります。
これは「原作者のクレジット(氏名、作品タイトルなど)を表示し、改変した場合には元の作品と同じCCライセンス(このライセンス)で公開することを主な条件に、営利目的での二次利用も許可されるCCライセンス」です。この条件には以下の4つがあり、これらを組み合わせてクリエイティブコモンズライセンス宣言としています。

license
クリエイティブコモンズの種類

作品を利用(再配布やリミックス作品の公開、実演等)
するための条件は4種類あります。

  • 表示

    作品のクレジットを表示すること

  • 非営利

    営利目的での利用をしないこと

  • 改変禁止

    元の作品を改変しないこと

  • 継承

    元の作品と同じ組み合わせの
    CCライセンスで公開すること

条件を組み合わせてできる
CCライセンスは、ぜんぶで6種類

これらの条件を組み合わせてできるCCライセンスは、ぜんぶで6種類。権利者は、自分の作品をどのように流通させたいかを考え、必要に応じて適切な組み合わせのライセンスを選ぶことになります。6種類の組み合わせは以下のとおりです。コモンズ証というライセンスの主旨をわかりやすくまとめたページと、リーガルコードと呼ばれる法的に厳密に記述された利用許諾の本文へのリンクもつけてあります。

  • cc license
    原作者のクレジット(氏名、作品タイトルなど)を表示することを主な条件とし、改変はもちろん、営利目的での二次利用も許可される最も自由度の高いCCライセンス。学術論文の場合、これが選択されることが多いです。
    コモンズ証 リーガルコード
  • cc license
    原作者のクレジット(氏名、作品タイトルなど)を表示し、改変した場合には元の作品と同じCCライセンス(このライセンス)で公開することを主な条件に、営利目的での二次利用も許可されるCCライセンス。
    コモンズ証 リーガルコード
  • cc license
    原作者のクレジット(氏名、作品タイトルなど)を表示し、かつ元の作品を改変しないことを主な条件に、営利目的での利用(転載、コピー、共有)が行えるCCライセンス。
    コモンズ証 リーガルコード
  • cc license
    原作者のクレジット(氏名、作品タイトルなど)を表示し、かつ非営利目的であることを主な条件に、改変したり再配布したりすることができるCCライセンス。
    コモンズ証 リーガルコード
  • cc license
    原作者のクレジット(氏名、作品タイトルなど)を表示し、かつ非営利目的に限り、また改変を行った際には元の作品と同じ組み合わせのCCライセンスで公開することを主な条件に、改変したり再配布したりすることができるCCライセンス。
    コモンズ証 リーガルコード
  • cc license
    原作者のクレジット(氏名、作品タイトルなど)を表示し、かつ非営利目的であり、そして元の作品を改変しないことを主な条件に、作品を自由に再配布できるCCライセンス。
    コモンズ証 リーガルコード

クリエイティブコモンズまとめ

より自由な著作権ルールを実現する
プラットフォーム

クリエイティブコモンズのライセンスは、完全な著作権保持と完全な著作権放棄の間の中間層を埋める役割を果たします。具体的には、コンテンツに対して著作権を保持しながら一定の自由を事前に許諾している事を、分かりやすく表示することでより自由な著作権ルールを実現し、より豊かな情報流通と文化・科学技術の発展をサポートします。

より自由な著作権ルールを実現するプラットフォーム
ライセンス三層構造
  • コモンズ証

    誰にでも分かる著作権表示。だから、法律家じゃなくてもコンテンツの利用条件が一目でわかる

  • ライセンス

    現行の著作権法のもとで許諾内容を法的に担保するライセンス条項。だから、いざとなった時にも安心

  • メタデータ

    RFD構文にもとづいた検索エンジン用のメタデータ体系。だから、ネットやP2Pなどでの高速な検索/共有/管理が簡単

自由度と各ライセンス・マーク
  • 共有

    本作品を複製、頒布、公衆送信することができます。

  • リミックス

    本作品を改変することができます。[改変禁止を除く]

  • 表示

    作品のクレジットを表示すること

  • 非営利

    営利目的での利用をしないこと

  • 改変禁止

    元の作品を改変しないこと

  • 継承

    元の作品と同じ組み合わせの
    CCライセンスで公開すること