今、なにかと話題の日本学術会議の提言がでています。
「学術情報流通の大変革時代に向けた学術情報環境の再構築と国際競争力強化」
これは、わたしども中西印刷の主たるお得意様である学会が今後、どのように変貌していくか(いくべきか)を提言しており、示唆に富みます。
冒頭に
「学術情報環境は、学術を支える最も重要な基盤の一つであるが、過去 20 年間に起こった世界的な電子ジャーナル化の波に我が国は対応できずに周回遅れになった。これからの 10 年は学術情報流通の大変革期に入ると言われており、対応を誤ると世界の潮流からさらに取り残された存在に追い込まれるが、一方ではこの大変革期は周回遅れから挽回する「最後の好機」でもある。」
とあります。中西印刷としても次の時代に向けて、対応を誤ることなく学協会のみなさまによりそうことが「会社発展の好機」でもあると認識しております。
学会誌をWEBで展開するのはもうこの提言以前の問題ですが、まだまだオンライン化の遅れている学会は多く、まずは紙ベースの学会運会からオンラインベースの学会運営移行のお手伝いをする必要があると考えます。また本提言でたびたび言及されているXML化の実現は全社的な取り組み課題として今までもすすめてまいりましたが、今後ますます強化していきたいと思っております。
本提言は、「印刷を通じた文化学術への貢献」を社是にあげる中西印刷の21世紀の取り組みに強い示唆をいただいものと感じております。末筆ながら日本学術会議様のご発展を祈念いたします。